ミラのお誕生日


☆12/7
銀行員の名前が間違ってたので訂正(笑

12月2日。
ミラは、ナルビクにある、銀行から外を眺めていた。
その日はミラの誕生日である。

「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。」
さっきまであんな喚いてたのに。こういうのを泣いたカラスがもう笑う、っていうのかな…………
彼女は日差し溢れる窓の外を、いや正しくは窓の外で日差しを一杯に浴びながら蝶と戯れる一人の少女を眺めながら、そんなことを思っていた。


―――

事の発端は、窓の外の天真爛漫な少女が何処でミラの誕生日を聞きつけたのやら、プレゼントを差し出した事にある。



ティチエルにより、ナルビクの銀行までミラは呼び出された。
―こっちは忙しいのに一体なんだというのだろう。―
そう思いながらミラは銀行へやってきた。


「えへへ!ミラお姉さん、お誕生日おめでとうですぅ!」

まさかそんな物を貰うとは思ってもいなかったミラはつい意地を張って、少女ティチエルに怒鳴りかかってしまったのである。

「あ、あうっ…………ごめんなさい、余計なコトしちゃって……ぐすん。

うわぁぁぁああぁん!!」


彼女がしまったと思った時には既にそうして少女は駆け出して出て行ってしまったのである。

―――


「はぁ……」

それを思い出し彼女は思わずため息をついてしまっていた。

「あらミラさん、一体どうなさったのです?
あと、あの例のお嬢さんはどうなさったのですか?」

銀行の受付嬢・レナが、そんなミラを見て声を掛けてきた。
彼女も忙しいのだろうに。余程気にかかったのだろう。

「……あぁ……。
いやさ…………」

ミラは事の顛末を話した。
勿論、レナの暇を見ながらである。
いつものミラならそんな相手に合わせた会話もないだろうがその日は違ったようだった。


「なるほど……。そういうことだったのですね」

彼女はメガネを直しながらミラに語った。


「……ティチエルさんはアクシピターの支部長に貴女のお誕生日をたまたまお聞きになったそうです。そうして、貴女のために、大事にお貯めになっていた貯金を下ろしてプレゼントを買いにいかれたようなのです。
ティチエルさんがあまりに嬉しそうにその包みを持っていらしたので聞かせていただいたのです。」

と、銀行員はあの少女が置いて出て行ってしまった包みに目をやって微笑む。
改めてミラもあわせて小さな包みを見た。

白い包装紙にピンクのリボン。
小さなクリーム色の紙。
小さな紙には、可愛い字でこう書いてあった。

"Happy birthday Mila!!"

と。

「……ティチエルさんは、『ミラお姉さんに渡すんですー、喜んでくれるといいですぅ〜』って。
それを抱きしめてとても嬉しそうにしていましたよ」

その字。その言葉。

何かがこみ上げてくるような感覚に、ミラは居ても立ってもいられず銀行から駆け出した。

あの包みを手にして。




************

さっきティチエルが蝶と戯れていた場所にはもうティチエルはいなかった。

「ったく、どこいっちまったんだい!」

悪態をついてもティチエルは出てこない。

「はぁ……。」

ふと、目元に手をやると、濡れている事に気付いた。
慌てて目を擦って走り出す。

ナルビクの街中を、裏道も一通り探したがティチエルは居なかった。




************

「あ……」

フリマの方へ足を運ぶとそこにやっとティチエルを見つける事が出来た。

「お、おい……」

ティチエルの傍まで行き、声を掛ける。
ティチエルはびくっと体を震わせた後、ミラの方を向いた。

「あぅ……ミラお姉さん……」

さっきまで笑っていたティチエルも先程のミラの怒号を思い出しまた泣きそうだ。
ミラは一つ溜息をついてまくし立てるように言った。

「あーもう!こいつは有難く頂くから!だから……

怒鳴ったりして、悪かったな……」

最後は照れくさくて視線を落としてしまったものの。
彼女なりの感謝は少女にちゃんと伝わったのだろう。

「だから、もう泣くんじゃないよ。わかったね」

「えへへ……。
泣いてるのは、お姉さんのほうですよう〜」

瞼を擦りながら、ティチエルはミラにとびついた。

「こっ……このバカ……離せッ……」

涙でぐしゃぐしゃの顔も気にせず、ミラはティチエルと笑いあっていた。





************

暫く後。
2人はフリマの芝生に座り込んでいた。


「そうだ!お姉さん。それを開けてみてください〜」

「ん?あ、あぁ……」

包みを剥がして蓋を開ける。


……小さな箱から出てきたのは、小さなピアスだった。
よく見ると細やかな装飾がついていて、恐らく高価な品。
ミラは何も言わないでただそれを見ていた。
そう、暫くミラはただとにかく、その美しい小さな金属片に、見とれているばかりだった…………


「……お姉さん、気に入らなかったですか〜……?」

もう1つのお話へ。



【石井智慧(仮】
Blog:ウェ━━(0w0)━━イしいちえ。
ミラたそお誕生日おめでたうございます(*'ω'*)ゞ
おばさんとか云われてても大好きです。
今年も頑張れミラおねいさん☆
あと、このような素敵な企画をお立てになった主催者様お疲れ様ですた☆

絵は出来るだけ明暗を分けてつけたつもりデス。
ノートの罫線が目立ってたりしても言わないであげてください(ゃ
着色が下手でもいぢめないであげて下さい。着色のアドバイスなら喜びます(ぇ
グレースケールで罫線をちょっと消したりした原画や、作画エピソードなどはブログ内のどこかにあります(というか3箇所くらいの記事に分布(爆

ミラとティチエルの2人の絵をなんとなく描いてからSSを書き出してみますた。
そしたら最初考えてた路線とは変わってしまいました。
というわけで2通りのストーリー仕立てにしました。
読む気になった方は上のリンクからおながいしますv
向こうは何だかもうギャグ路線入っちゃってるようなんですが。
それぞれ話の続きや、最後の言葉に込められた意味とかは、皆さんの思うように補完してください(。A。)
普通にハッピーエンドでもミラがテチをボコろうとして返り討ちでも(ぇ)何でも。
あと、ぼくのテチもミラも(ウソ。全キャラ(ぇ))chap1で止まってるので、小説の人物設定や口調に何かしら不備とかあったらスミマセンι

本当はFlash製作ソフトがあったらFlashにしたかったのですけれどね(つω;`)
2005/11/30

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