ACCfetch 6. Texonomy of Cassette   (カセットテープ分類学)  BackBack to Index-6Next
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  3. 別の視点から −形態学的カセット論−  <説明図>

"The Morphologic Theory of ACC"

形     状
模  式  図
説          明
A1

A1m
A-1
最初期からのタイプで、「カセット」といって思い浮かぶ典型的な形。
 ハーフ外縁部-ラベル部 -ハブ穴部-窓と順に内側に分割されていく。
窓部は透明の別部品の貼り合わせで、最初期は細く、後に広くなっていくことが多い。
また、全体を半透明の素材で一体成形し、ハーフ部の表面をエンボス処理したものもある。
ラベル記入部がゆったりしているため、現在でもミュージックカセットによく用いられている。
70年代初頭までのもの、または'80年代初頭のローエンド系は殆どこの形状。
A2

A2m
A-2
どちらかと言えば過渡的な形状で、A-1のラベル記入部のみを別体としたもの。
表示ラベルの上から記入ラベルを貼り込む形式で、再剥離仕様となっている。
時期的には'70年代後期〜'80年代初頭で、下のA-3と重なる。
採用例は少なく、国内ではソニーのDPメカ系後期(ジャンル別シリーズ以降の新HF系)、TDKのSP-Xメカ系 (初代AR-X等)など。
特にTDKはラベルに耐震性を担わせた素材を用いる等、このタイプの完成系といえる。
A3

A3m
A-3
A-1のラベル再剥離仕様タイプとしての完成形で、記入ラベル部の分割が別枠になっている。
A-2と同様、'70年代後期〜'80年代初頭に比較的多い。
国内での採用例としては、マクセルの初期UD,XL系やコロムビアの初期DX系など。
特にマクセルは広窓にかなり抵抗があったらしく、'80年代中期まで殆どこのタイプ。
A4

A4m
A-4
A-1またはA-2から一歩進み、ハーフラベル枠は残りつつ、その枠内を更に分割したもの。ハブ穴部がフラットなのが特徴。
これも見方に依ってはA-1からB-1への過渡的形状とも言える。
外見的には、表示ラベルがすっきりとするためにモダンに見えるという特長がある。
やはりA-2,A-3と同一時期だが、3Mのように'70年代中期からの採用例もある。
意外と採用例は少な目で、前述の3Mの初期高級タイプやTDKの'80年代初頭のLHクラス程度。
富士/アクシアのGTも左右非対称だが分割線から見るとこのタイプ。
A5

A5m
A-5
A-4の広窓ヴァージョン。分割線は殆ど同じだが、初めて窓がハブ穴部から外へ拡大した。ハブ穴部を透明化したとも言える。
見た目のモダンさとは意外に、これもA-2〜A-4と同時期。後の広窓ハーフへの流れを作ったターニングポイント的デザインとも言える。
過渡的な形状故かやはり採用例は少なく、BASFの初期高級タイプ、'80年代のPROシリーズ、コロムビアの後期DX系など。
尚、BASFの初期は表示ラベル部と記入ラベル部の位置が逆だった。
B1

B1m
B-1
A-4の正常進化版。外枠の分割線を廃し、各ラベルと窓の分割を独立させたもの。
'80年代初頭、広窓ハーフ直前の時期に多い。ハーフ表面に模様が刻まれることが多い。
A-3と共に小窓タイプの完成形とも言える。
TDKのSPメカ系 (SA,SA-X,HX,MA)、富士の後期ER,FR系、太陽誘電の初期シリーズ、コニカの各シリーズなど。
B2

B2m
B-2
A-4またはB-1の広窓タイプと言えなくもないが、実際は全体が透明の一体成形。
実際は上下部分にエンボス処理がなされ、擬似的な広窓ハーフになっている。
D-1,D-2への過渡的な形とも言える。初期のローエンド系透明ハーフは金型流用のためか、このタイプが多かった。
ソニーの初代新HF、 TDKのDS、AD-S、コロムビアのRE系など。
C1

C1m
C-1
典型的な広窓タイプのひとつ。C-2との違いは、窓部の下に表示スペースがあること。
その意味ではA-4、A -5の進化版とも言えるが、C-2への過渡形態とも言える。
主に上級グレードの採用例が多いが、普及グレードにも少なくない。
典型例ではTDKの2代目AR-Xなど。変形窓の例ではTDKの2代目SF等のH型ハーフ、アクシアの初代AU、J'z等。
C2

C2m
C-2
C-1と並び典型的な広窓タイプのひとつ。こちらは表示スペースがハーフ上部にある。    デザイン的にも最も無駄が無く、広窓タイプとしてはひとつの最終進化形か。    こちらも窓型にヴァリエーションが多く、台形や楕円形、逆アーチ形など様々。    典型例ではソニー初期広窓シリーズ、デンオン中期*D系、変形例ではアクシア初期PS-x(逆台形)、    デンオン*G-S系(楕円形)、GR系(逆アーチ形)、マクセルUD-S系(非対称矢印形)など。
D1

D1m
D-1
C-2の透明ハーフ化ともいうべきタイプ。透明ハーフ全盛の'80 年代後期に中級機を中心に採用された。
ビクターの*F系など、採用例は少な目。海外製のローエンド系に稀に見られる。
D2

D2m
D-2
'80年代中期に劇的に流行したタイプ。
D-1のヴァリエーションとも言え、透明ハーフが一般的となったことで生まれたタイプ。
テープに外装リールを装着し、走行性の改良を狙ったというコピーが見られたが、デザイン面の訴求が大きいと思われる。
ただ、リールの左右サイズを均等にする必要性から、C-60のベース厚ではC-52までが限界。また、リール分のパーツコストの関係で同等性能の通常ハー フの製品と比較して割高になってしまっている。そのためか、一部メーカーを除き高級機は見られず、殆どがTypeI/LNまたはLHクラスが殆ど。
代表例としてはTEACのXシリーズ、エコーソニックEGFシリーズ、EICOのEX、日本ビクターRoot52、松下電器RT-Rなど。
D3

D3m
D-2
透明ハーフに最も多い、典型的なタイプ。
それまでの流れと逆に、記入ラベル面がハーフ下部にある。が、現在はこちらが主流。
ハーフ表層への印刷技術が発達した現在、デザインスペースを広く取れるためD-1と比較して採用が多いものかと思われる。
現行品にも多く、 TDK/AE、CDing、ソニーHF、CDixなど。過去にはThat's/Fm,Siなど。
C3

C3m
C-3
分割線が再びハーフの枠一杯になり、ある意味先祖返りしたとも言えるタイプ。
ただ、かつてのA系と異なり、外枠=窓枠となっている点が近代的。
記入ラベルが窓の内側に収まる形となる、広窓タイプの一種。
ヴァリエーションも多く、窓の形状が楕円形のもの(マクセルの後期XL、UD系) 全体を透明ハーフ化したもの(マクセルMy、UR)など。
スタンダードな形状ではソニーの初期X系、TDKのSuperCDing、ビクターのRZ系など。
C4

C4m
C-4
一応の代表的な形状を挙げてあるが、要するに広窓の非対称タイプ。
 '80年代後期に百花繚乱の如く増殖し、すぐに消滅したタイプである。
窓形状のヴァリエーションに富んだタイプで、三角、台形、半楕円など様々。
典型例としてはビクターのME-Pro系、松下のオングロームHG、メタル。
ヴァリエーション例としては太陽誘電のX系(三角)、コロムビアのXS系、アクシアの中期PS系(台形)。
太陽誘電のOWは左右対称だが片方を記入ラベル面と解釈するとこちらか。
C5

C5m
C-5
'80年代終期に、主に中級機に多用されたタイプ。B-2,D-2の上位機版とも言える。
上半分が完全にフラットで、その全面を表示スペースに使っているのが特徴。
窓の形状や高さにヴァリエーションが多く、下半分を覆って細く見せたもの(TDK/HP-ARメカ系)、 窓自体が細いもの (Sony/ISハーフ系)など。
典型例ではTDKの最後期AD、AR/SA/MA系、ソニーの最後期HF-ES、UX-S等。
変形窓の例ではアクシアの現行PS系、TDKのAD1/2系など。
マクセルの最終型UD系(逆三角形)、その前の世代(扇形)も強いて言えばこちらか。
E1

E1m
E-1
窓、というよりフレーム部を透明の表層部でサンドイッチした構造のもので、フレームを除けば透明という点ではD系のルーツとも言える。超高級タイプの、と いうかTDK/MA-R,MA-XGのみの空前絶後のタイプ。
とは言え、透明ハープ全盛の'80年代には全パーツをプラ製にしたデザイン上の類似品も存在したが・・・。
代表例は言うまでもなくTDK/MA-R,MA-XG、先の類似品では三洋電機製など。
F1

F1m
F-1
窓を最小限としたタイプ。記入ラベルすら無いものもある。
'80年代終期の超高級タイプに多く、ハーフは特殊素材が用いられる。窓が小さいのは、耐震性を損ねるのを嫌ったためとも。
また、この時期は高級デッキにはリニアタイムカウンタが常備されていたため、テープの残量を視認する必要があまり無かったためとも思われる。
代表例に、ソニーの Master系、終期ES系、TDKのFermo、MA-EX、マクセルの Vertex、後期XL-S系、太陽誘電のSuono系など。




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