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3. Dictionary of Cassette  (大磁林)

3.1 Index of Tapes
 (V〜Z)

[V] [W] [X] [Y] [Z]

[V]
VD-01 (DENON/D&M)
 日本コロムビアから米国D&Mホールディングスに移管後のDENON(デノン)ブランドの TypeI/LNクラス。同社のコンポシリーズ"LAPISIA(ラピシア)"のアクセサリーとして発売されたようで、同じデザインのMDメディアもあっ た。時間数ごとに異なる5色のカラーヴァリエーションがある。DENONの正式ライセンスではあるが販売元はヴァーテックスという別会社で、韓国製。
 音質はまぁ・・・典型的な海外製LNクラスで、ハイ落ち、ノイズ多め、低感度。音楽用としてはややキビしい。
 透明ハーフだが全体に薄くエンボス処理されており、ウインドゥ部のみ透明になっている。デザインはソニーの後期Xシリーズと似た、ハブ周辺とそれを繋ぐ ウインドゥ部が眼鏡状に透明になったもので、それがなだらかなラインで繋がっているため、どちらかというと『天才バカボン』(赤塚不二夫)の目ン玉つなが りのお巡りさんのようである(苦笑)

Vocal
(Sony)
 '80年代中期、カラオケ専用として発売されたテープ。デザインは先行して発売されたジャンル別シリーズに準じているが、ラベルは貼替式ではな い。機構部は当時のDPメカを流用している。テープは当時のTypeI/LHクラスのBHF(後期型)を使用。

VX
(Victor)
 '70年代後期に発売されたビクターのTypeII/標準クラス(未確認)。後継機はDA7


[W]
W (Sanyo)
 '80年代中期、三洋電機が発売したTypeI/LNクラスの所謂ファッションカセット。プラ製のパ ステルカラーのスケルトンフレームを透明の表層カバーで挟むという、超高級機・TDK/MA-Rの手法を、デザイン面のみで踏襲してしまったある意味凄い (^^;) テープ。テープ自体は当時の同社のLNクラスと同等品のようである。

Walker/CDingII (TDK)
 '80年代後期、TDKがポータブル機器対応に、本体の窓から下半分の表面部と走行部の露出部分のみを覆う簡易携帯カバーを付属したモデ ル。
DENON/HandyPocket(GX)と同コンセプトの製品。同様 のコンセプトを持つソニーのWalkmanシリーズに比べ優れている点は、カバーが通常のカセットケースにそのまま内蔵出来てしまうところ。反面、片面し か覆わないために、反対面は汚れやすい。
 一応、CDingIIのヴァリエーションモデルだが、機構部はCDingより上級となるADと同タイプのハーフを使用している。しかもハイポジのSRで はな く、ADのハーフにわざわざTypeII検出孔を設けているあたり、変に凝っていてTDKらしい(笑)。後年のコンビニ(セブンイレブン?)販売専用のCV-IIにも同タイプのものがあったので、流用されている 様子。

Walkman
(Sony) [Walkman] [Walkman II]
 [Walkman] '80年代初頭、ソニーが同社のポータブルカセットプレイヤー"Walkman"のヒットを承けて、当時のLHクラスBHF(後期型)に"Walkman"ロゴをあしらったハー フラベルを付けたもの。所謂デザインヴァリエーションモデルの先駆的製品。ラベルの色も3種をラインナップしていた。
 最大の特徴は、ハーフの前後面のみをカヴァーする(側面は露出)のみの携帯用ハンディケース。「Walkmanと一緒に持ち歩こう」という訳であるが、 あまり流行らなかった(他社でも3M-Scotch/HiLanderといった先駆例をはじめ、DENON/HandyPocket(GX)、TDK/Walker等の類似製品はあるが何れも 短命)。この発想は、後年G-upGiGで採用されたスライドケースに繋がっていると思われ る。尤も、後にケースそのものがスリム化されたため、大多数の人はそれで事足りてしまったようだが。
 時間数も、当時の同社に設定のなかったC-54を設定するなど、ジャ ンル別シリーズからの影響も見られる。
 [Walkman II] "II"だがTypeIIではない。'80年代中期、ソニーが先代Walkmanの 後を承け(つまり"2代目"の"II")、 当時のLHクラスHF-S(初代)のテープとLNクラスHF(初 代)の透明ハーフ、高級タイプに採用されていた大型ハブを組み合わせて主にデザイン面でのアピールを狙った物。発想的には後のMTV機に繋がる部分もあ る。時間数はC-46のみ。特徴的なハンディケースは先代より継承するがこの代で終わる。
 五色のスケルトンボディという、何処かで 聞いたようなラインナップであるが、実際某Macに影響を与えたとか全然関係ないとか。しかしカラーヴァリエーションモデルの先駆的製品のひとつであるこ とは確か。
 余談だが、各初代C-46のHFのハーフ、HF-Sのテープ、HF-ES(以上のグレード)のハブを 3個イチすると、ラインナップに存在しないグレーヴァージョンが作れたりする。

What's up?
(Sony)
 "ワッツ・アップ"と読む。"最近どうよ?"といった意味のスラングらしい。'80年代中期、WalkmanIIの後継として発売された HF-S(初代)のカラーヴァリエーション。C-46のみ。ハブだけはWalkmanII同様大型タイプになっている。
 同時期のHFのカラーヴァリエーション機Gokkigenと似て、ハーフとハブの色が全然違うというかなり強烈なカラーリング。而も微妙に地味な色だし (メーカーはシックな色と言っていたが)。グレー+赤、濃緑+黄、青+白・・・当時はあまりのインパクトにソニーのセンスを本気で心配した(^^;)。た だ、社会人になって思ったのが、これはシャツとネクタイのコーディネイトを模したのではないかということ。実際にこの組み合わせだとしっくり来るのであ る。だとするとソニー、恐るべし。


[X]
X
(Sony) [X I]
[X II] [X IV]

 [前期型] '80年 代終期、ソニーの中級機の多様化によって設定された。窓以外のハーフ部はガイドブロックと枠のみという(当時の同社高級モニタ"Profeel"を思わせ る)超広窓タイプの"CanvasWindow"ハーフが外見的特徴。飾り付けの数字・記号・イラストや全面カヴァー用などの多彩なラベルや、窓枠に合わ せて貼り込む写真などをカットするためのスケールが付属していた(このスケールはインデックスに折り込まれているため紙製だが、金属製のスケールも付属し たパック商品もあった)。
 当初設定されたTypeIのX Iと TypeIIのX IIは、 同社の中級機HF-XUXのデザインヴァリエーション的存在で、先行的に存在した TDK/Super CDing等の「やや上級の 普及機(矛盾した表現^^;)」の対抗商品としての位置付けもあったと思われる。後、'90年代初頭の大幅な機種整理によって、2代目はその中級機の直接 的な後継機としての位置付けへと変化した。また、そのために2代目ではTypeIVのX IVが設定され た。これはメタル普及機のMetal-XRの実質 的後継機だが1代のみに終わる。
 [後期型] '90年代中期、一時の広窓全盛から一転、高級路線を 狙ってか、かつてのISハーフを思わせる眼鏡型の小窓タイプにハーフを変更。更に
ハー フ周縁部がフラッシュサーフェス処理されて角がとれ、手に馴染む形となっている。
 同時に"BS(BatterySaving)Mechanism"と称する、回転負荷を軽減する機構部を採 用、歴代で最も低トルクなモデルとなり、よりポータブル機器での使用に特化していゆく。同時にコス トダウンも進み、ハーフはビスを廃した完全な融着式となり分解不能に、スプリングパッドもダブルタイプからシングルタイプにグレードダウンした。
 後継機に、
エレガントな白色ハーフ+カラーウインドゥのPureStyle X当 時のストリートスタイルを取り入れた奇天烈デザインのX-Tuneがある。

XD-Master (AXIA) "Extra Definition"
 '80年代中期、AXIAブランドのTypeIVハイエンド機として発売された。AXIAとしては初のメタルテープ。 Fuji時代のFR-Metalの後継機と思われ るが、直接の関連は不明。
 TypeIのHD-Master、TypeII のSD-Masterと共通のハーフ・メカを持 ち、同社の特徴である透明ハイポリマー素材に、更に金属蒸着層を同時成形した4層構造の"4LC"ハーフが特徴。また、ハブも専用タイプ。
 音質はこれ以後の高域にピークのあるAXIAトーンとはやや異なる、力感はあるがそれを前面に出さない落ち着いた品の良い音。
む しろFuji時代直系の最後のテープと言えるかも知れない。

X-DU (National-Angrom)
 '80年代中期、従来の塗布層の上に新技術による蒸着層を持つ松下電器の新シリーズ"Angrom"が発売された。その第 二世代モデルに設定されたTypeIの2機種のうちの上位機。同社では現在まで唯一のTypeI超高級機でもある。同時期のTDK/AR-X、 maxell/XLI-S相当。
 透明ハーフに全面メタリックラベルという当時としては些か古風なデザイン。TDK/SP-Xメカの透明ハーフ版、或いはScotchの透明シート版と いったところ。
 音質はノーマルとは思えない程に高域の伸びが強烈で、デッキによっては調整範囲を超えてしまうことも多い。
た だ、ベースの塗布層の磁性体の性能か、中低域が他社同グレードと比較すると見劣りする部分もある。
 
コンセプトの点では、当時ほぼ廃れていた TypeIIIのアップデイト版とも言える。或いはかつてTypeI/II両用を豪語したScotch/Masterの'80年代版とも。

XF-IV
(Victor-Dynarec) "Excellent Fiderity"
 '80年代後期、同社ME-New Proの後継機として登場したメタルテープ。それまでから一転して全シリーズ共通の透明ハーフを採用した。見た目、CDingなどに似ているため低価格タイプ然としているが、 1クラス上位となる歴とした高級機。しかし次世代のRZ系 ではメタルは設定されず、"メタルのビクター"としては最後のメタルテープとなった。

-XG (TDK) >>MA-XG


XL
(maxell) [XL I][XL II]
 '70年代中期に当時の日立マクセル音楽専用タイプUDの上位機として発売された高級機、UD-XL及びそれがTypeI/IIに分化したUD-XL I/IIを祖とする一連のシリーズ。TypeIのXL Iと TypeIIのXL IIがある。
 I/II共にコバルト被着酸化鉄系磁性体Epitaxialを用いているのが特徴で、同社独特の繊細で解像度の高い音質が特徴。ただ、ベースの酸化鉄の 性能か、或いは高域重視のチューニングの故か中低域が弱い傾向があり、これは後年に後継機CD-XLでマグネタイト酸化鉄ベースの BlackMagnetiteを採用するまで変わらなかった。
 そのため、ヴォーカル曲やロック系にはあまり向かないものの、器楽曲、フュージョン系等との相性は抜群。また、XL IIはTDK/SAと並び国産機のみならず世界各国のデッキで基準テープに採用された名機。国産TypeIIリファレンスの双璧である。国産機では業務機 でも有名なTEACと、マクセルと同じ日立グループのLo-Dが採用。また、Lo-D/ERはXL I、SRはXL IIのOEM。
 前期型は全面メタリックラベル、後期型は楕円形の広窓ハーフが特徴。後継機はCD-XLシリーズ、(ひびき)シリーズ。尚、現在web限定通販のUSA版 XL IIはこの後継機たちの更に後継機筋になる。従って磁性体もBlackMagnetite系のため本家XL IIとは音質の傾向がやや異なっている。

XL-S (maxell) [XL I-S][XL II-S]

 '70年代終期にXL I/IIの上位機として設定された、日立マクセルのTypeI/IIのハイエンド機。初期型は全面メタリックラベルの高精度ハーフ、後期型は高比重素材に よる黒い重量級ハーフ(所謂"重カセ")が特徴。TypeIVは設定がないが、MX及び後継のMetal-XSが相当グレード。
 XL系と同じく
コバルト被着酸化鉄系磁性 体Epitaxial(最終型ではBlackMagnetite)を用いており、同社独特の繊細で解像度の高い音質が特徴。また、XL系でみられた中低域 の弱さも改善されており、そ の装飾を廃した音質は、特に大編成の器楽曲に威力を発揮。名実共に日本(というか世界)有数の超高級機 のひとつ。
 [XLI-S]'70 年代終期に、TypeIIIが下火になったために自然消滅していたTypeIの超高級機クラスが、TypeII用のコバルト系磁性体をTypeIに転用す ることで復活した流れのひとつ。XL Iの上位機 としての設定だが、価格帯としてはかつてのUD-XLの 後継と言えなくもない。同様の例にTDK/AD-X(初 代)〜AR-Xがある。
 [XLII-S]'70 年代後期に、TypeII高性能化の流れとして設定されたXL IIの上位機。同様の例に、TDK/SA-X、 Sony/UCX-S等。

-XP (That's) >>EM-XP >>FX-XP >>MR-XP "Xiphoid Pro"

-XR
(Sony) >>Metal-XR

XR-I (Konica)
 '90年代後期からKX-Iの後を承け発売されたコニカのTypeI/LNクラス。前任機同様、主に量販店ルートの製品。 テープは海外製OEM。おそらく前期/後期のタイプがあるらしく、外見上は殆ど変わらないがテープ表面色が黒色/茶褐色と異なる。黒色タイプは前任機KX -Iに似て、ノイズと塗布ムラは目立つものの比較的高出力。茶褐色タイプは一般的なLNタイプ。

-XR
S (Sony) >>Metal-XRS

XS
(Sony) [X Select1][X Select2] "X-Select"
 '90年代中期、ソニーの中級機Xシ リーズの上位機として設定された、当時廃番となって間もなかったESシ リーズの実質的な後継機。"X Select"と銘打ち、基幹機種Xの 上位機というコンセプトを明確にしている。
 機構部品は当時、後期型にモデルチェンジしていたXシリーズの旧タイプが流用されている。前任機であるES(前期)の凝った造りのハーフを思えば、実質的なコスト ダウンか。
 TypeIのXS1、 TypeIIのXS2が あるがメタルは設定されていない(海外版のMetal-S相当機にMetalSelectの 名称は存在)。同時期のMetal-XRS(XR- Select?)がメタル相当と思われ、こちらは後期Xシリーズと同じハーフを採用。後継機は、復活した最終型ESシリーズ。

XS (3M-Scotch)
[XS I][XS II]
  '70年代後期、住友3MがMasterシ リーズの後継機として発売した同社のハイエンド機。機構部も継承している。TypeIのXS I、 TypeIIのXS IIがある。確認されている限りでは国内モデルの同グレード最後のモデル。また、海外版では韓国SKCのOEMと思しきXS-S(XSI- S,XSII-S)というモデルも存在していた様子。

-XS
(maxell) >>Metal-XS

X-Tune (Sony) [X-Tune1][X-Tune2](E 型)
 '90年代後期、ソニー中級機
Xシリーズが当時の同社の販売戦略に合わせてモデルチェンジ したもの。所謂ストリートファッション調デザインになっている。
 外見的には、当時のソニー機が一斉に採用したスライドケース(X系では唯一の例)と、先代Xの機構部を継承しているものの窓(不透明白色)と本体(色付 き透明)の 配色が逆転した奇天烈なデザインのハーフが特徴。かつてのHF-XとUXの系譜に列なる同社の中級機ラインとしては最後の製品。

XX (Konica) 
 '80年代後期、"Konica"ブランドへ移行したコニ カ初にして唯一のTypeI高級機。


[Y]


[Z]
Z
(AXIA) [Z1][Z2]
 '90年代中期、富士アクシアの機種整理に伴い新設された、当時の最高級グレード。実質的にそれまでハイエ ンド機AU-Xを引き継ぐ。機構部もそっくり継 承。
 TypeIのZ1と TypeIIのZ2が ある。AU-IV Xの後継としての"Z Metal"は設定されず、メタルのハイエンドはひとつ下に設定された中級機K Metal(PS-x後継)が受け持った。

Zebra series (Daiso)
 100円ショップの大手ダイソーのPB(Private Brand)製品。2本パックのみ。TypeI/LNクラス。名前のとおりシマウマを模した模様のパッケージが特徴。時間数で色が違う。ハーフは半透明の 乳白色で中は見えにくい。
 初期型は独BASF製テープだった。ただ音質は癖が強く、ハイ上がりであるもののかなりノイジー。国産でも 珍しいC-60と同厚のC-64をラインナップしていた。現行型は普通の海外製OEM。

Zippy
(DENON) [Zippy-I][Zippy-II]
 '80年代後期に発売された日本コロムビアの普及タイプ。TypeIのZippy-I、 TypeIIのZippy-IIが ある。独自タイプの透明ハーフを分断するように大きく斜めに配されたラインが特徴。
 '88年発売の前期型(RD-R/HD-L)と翌年発売の後期型(ZP-1/ZP-2)があり、機構部は同じだが使用テープが異なる。ハーフ左上部に筆 記体で"Zippy-*"表記があるのが前期型、ハーフ中央の斜め ライン上にゴシック体で小さく"ZIPPY-*"表記があるのが後期型。
 テープは当時の同社の音楽専用の普及機、RD(Zippy-I)、HD(Zippy-II)を使用。ただ、後にRDは廃番になったため、Zippy-I は時期によっては上位機RD-Xのテープを使用しているものもある。尚、'89年にモデルチェンジした後期型では独自仕様(IIは新HD)のテープを使 用。
 maxellのCologneシリーズ等同様、 次世代のCDingCDixといった本格的なMTV(Multi Time Version)普及機への過渡的なタイプ。
 
ZP- (DENON) >>Zippy

ZX
(Nakamichi)
 '80年代前期にナカミチが同社の高級デッキのリファレンス用として発売したメタルテープ。同時期の TDK/MAのOEMだが、選別品を用いているの とその希少性から市場評価は極めて高い。名称は同社高級デッキ、ZXシリーズにちなむと思われる。