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3. Dictionary of Cassette  (大磁林)

3.1 Index of Tapes
 (O〜U)

[O] [P] [Q] [R] [S] [T] [U]

[O]
OC
>>O-Casse

O-Casse (TEAC) [OC-NT][OC-CT][OC-MT]
 '80年代中期に流行したオープンリール風カセットの決定打とすべく、カセットデッキメーカーのティアックが発売した、 リール交換可能なカセット。"オー・カセ"と読む。
 ハーフ本体がスケルトン構造になっており、ハブ留め部を拡げてリールを抜き差しするという前代未聞の代物。当然、A面側の側面も穴が空いている。冷静に 考えたら、埃が入り放題である(^^;)。また当時から機器による相性が指摘されており、ものによっては正常に作動せず、特に横置きとなるカーステレオな どはそれが顕著だったようである。肝心の回転軸の支持部が浮いており撓むのであるから当然であろう。
 メーカーの弁によると、"リールを買い足すだけで良いので保管場所を取らず、持ち運びも楽"となるが、結局はリールをハーフに付け替える手間がかかる 分、却って面倒。しかもハーフのポジション検出孔が一度爪を折ってしまうと他のポジションでは使えない(使えなくはないがいちいちセロテープを持ち運ばね ばならない)ため、詰めの甘さが肝心の利便性をスポイルしていまった点は否めない。また当初目論んでいた、リール状態でテープの切り貼り編集可能というマ ニアを想定した機能も、オープンリールと違いA/B面のあるカセットではあまり意味がなく、
そ れ以前にカセットユーザーの底辺が広がりつつあった当時、中途半端にマニアックな機能は受け入れられなかったようである。
 収録時間の問題に対しては、後年にMTV機の普及により"レディメイドの時間数"を多数用意することで一応の解決を見た。また、収納性・可搬性の問題に ついてはこれもカセットケースのスリム化によってある程度解決された。何事も過ぎたるは及ばざるが如しということか。そういう意味では、時代の徒花と言え なくもない。

 尚、テープはTypeI/II/IVの3種があった。各々、当時ティアックがOEMを受けていた日立 マクセル製。UDI(NT)/XLII(CT)/MX(MT)というリファ レンステープのラインナップ。
 これとは別に、他社同様の通常タイプのハーフを持つ非交換タイプ(SOUND/COBALT/STUDIO)もあり、こちらもテープはほぼ同じラインナッ プ。

OD (TDK) "Optimun Dynamic"
 '70年代中期、
当時廃番となっていた超高級機EDの後を埋める形で発売されたTDKのTypeI高級タイ プ。EDで採用されたマグネタイト系酸化鉄は採用 されず、新規に従来タイプのγ酸化鉄系磁性体"Optima Ferric"を採用。後のADのように激烈な高域の伸びは無いものの、懐の深い豊かな中低域が特徴。Sony/AHF(初代)、DENON/DX4(初 代)等と共に、最後の古き良き 純 酸化鉄系磁性体の高級テープ。後継は、無空孔タイプの新型磁性体を採用し音質面でも一挙に近代化が図られたAR

OW-
(That's) [OW-1][OW-2][OW-4]
 '80年代終期、同社PHシリーズの後継として発売された普及機。ハーフのデザインは工業デザインの巨匠、G.ジウジアー ロによる。まるで梟の顔のように左右に配された半楕円形の窓が特徴。TypeIのOW-1
と TypeIIのOW-2は 透明の一体成形。氷をイメージしたという表面処理が施されている。TypeIVのOW-4は ハーフ本体がダークグレイの多色成形。
 初期型と後期型があり、
テープそのものは 同じだが、初期型は標準ケース、後期型では AXIAのOEMになるスリムケースを採用していた。後期型発売当時のCMタレントは工藤静香。


[P]
Pas-de-Deux (That's)
 "パ・ド・ドゥ"と読む。バレエ用語の2人踊りのこと。フランス語。'80年代終期に太陽誘電が発売 したSiのデザインヴァリエーションモデル。全面 乳白色の不透明ハーフに、バレエのシルエット風イラストをデザインしている。イラスト色はピンクとブルーの2色。ケースの上に更にプラ製外装が被る凝った 仕様。車だとミラ・ジーノやアルト・ラパンといったデザインコンシャス系か。2色セットのギフト用ボックス仕様まであった。Sony/Pop-liと並び、ある意味バブルを象徴するモデルのひと つ。

PC
(TDK)
 '80年代中期のマイコン(現在のパソコン)ブーム時、当時の個人用途データ記録メディアとしては主流だったカセットデー タレコーダ向けに発売された短時間タイプ。10分と15分
があった。
 テープは当時の現行型ADの流用と思われる。ハーフは当時では廃番となっていた旧ADのSPメカを流用。

PH-
(That's) [PH-I][PH-II][PH-IV]
 "ペーハー"と読む(パッケージに発音記号表記有り)。同音の化学用語に引っ掛けている模様。'80年代終期
に 太陽誘電が同社の普及タイプであるEVEシリーズ を置き換える形で発売(一時併売)。当時は高音質が売りだった"衛星放送対応"がセールスポイント。機構部はEVEを引き継ぎ、左右非対称の三角窓が特徴のXメカを使 用。色はEVEの華やかな白からシックなグレー系 に変わった。
 最も大きく変わったのは、TypeII(PH-II)の磁性体がEVE IIの純鉄から一般的なコバルト被着酸化鉄系になった点。前年のQでの試験的導入に続く本格的な採用となった。音質はハイ上 がり気味ながら素直な音。後継はハーフデザインを一新したOW

Pop-li
(Sony)

 "ポプリ"と読む。ドライフラワーのポプリに由来しているように、ハーフ・ラベル・インデックス・ケース外装に花の香料が 含まれているので開封した途端に香りがするという何とも凄いカセット。3色セットの豪華ボックス仕様もあった。'80年代終期に発売された、同時期の That's/Pas-de-Deuxと並ぶ、あ る意味バブリーな時代らしい製品。Gokkigenに 始まるソニー一連のHFデザインヴァリエーション シリーズの掉尾を飾った。
 これ以降のHFの コストダウンによる品質低下を見るにつけ、彼の墓標に添えられた花束のように見えてならない・・・。

Pops (Sony)
 '80年代初頭に 発売された、一連の所謂"ジャンル別シリーズ"の1つ。デザイン面では、直後の後期型HFシリーズに先駆けてメタリック調ハーフラベルと貼替式インデック スラベルを採用している。また、各ジャンル向けにアーティストデータの記載欄を設けるなど、インデックスカードも凝っており、厚手マット仕上げの筆記性に 優れた用紙だった。
 名前のとおりポップス系向け。TypeIで、当時のLHクラスBHF(初 代)相当。ヴァリエーションモデルと言えなくもない。本家のBHFに は無い、C-54とC-84がラインナップ。


PRO- (BASF) [PRO-I][PRO-II][PRO-III][PRO-IV]
 '80年代中期発売の、BASFの日本で最後の高級タイプ。先代の高級タイプSuperシリーズ(SHL-I/SCR/FCR)及びMetalの後継。揃いのシリーズ名で全ポジションが揃って いる希有なシリーズ。この最後の大輪の花を咲かせ、BASFは日本市場から撤退する・・・。
 [PRO-I] TypeI 高級機、SLH-I後継。下位にLH-Xがあった。
 [PRO-II] TypeIIのSCR後 継。下位にCR-Xがあった。
 [PRO-III] TypeIII のFCR後継。
 [PRO-IV]  TypeIVのMetal後継。

PS-
(初期) (AXIA) [PS-I][PS-II]
"Player's Spirit"
 '85年に発売された、AXIAブランド初のモデル。同時発売されたうち、他(GT-I,GT-II,JP)はFuji時代のマイナーチェンジの感は否 めなかったが、PS系は当時流行の完全透明ハーフを新規に採用、デザイン面での若者向けをアピールすると共に、ハイポリマー(高分子重合体)素材を用いて GTシリーズより展開していた耐熱仕様を取り入れ(ケースも耐熱仕様)、当時普及していたカーステレオ市場も狙っていた。尚、ハイポジのPS-IIはやや 遅れて発売。
 磁性体はRange4x以来の定番、コバルト被着系のBeridox系。軽快でキレのある現代的な音質だが、比較的中庸で癖のない味付け。
 後継機はPS-s(super)シリーズ。上位機としてPS-x(extra)シリーズが設定されたため名称が変更されたが内容はほぼ引き継がれてい る。


PS-
(中期) (AXIA) [PS-I][PS-II][PS-IV][PS-Metal](C,F型) "Player's Spirit"
 '80年代終盤、富士フイルムは低コストの二層塗布技術を完成し、ビデオテープを含む自社ラインナップの殆どを"DC (DoubleCoating)"として売り出す。かつては二層塗布といえば同社の最高級(ハイポジより高価な!)ノーマル、FX-Duoと後継の Range6にしか採用できなかった程の高コストな技術であったが、この時はLNクラスのA1を除くほぼ全てのラインナップに採用された。
 当然、ラインナップの中核となるPSも例外ではなく、全機DC化。先代と比べ、高域はよりシャープに、中低域の厚みは一層増し、音質面では歴代最高峰と も言えるレベルに達する。軽快でありながらも軽薄ではないという、絶妙なバランスである。
 ケースはSLIMシリーズで試験的に採用されたスリムタイプを全面的に採用。ハーフも一新され、グレイ系の本体に斜めに台形の窓が配置される所謂 面対称異形広窓タイプとなる。
 また、先代PS-s時に設定された低価格メタル・Metal-SLIMの上位後継機的な位置付けで、PSシリーズとしては初のメタル、PS-IV(のち PS-Metal)が設定され た。


PS-
(後期) (AXIA) [PS1][PS2][PS Metal](G〜Q型)
"Player's Spirit"
  
[後期型PS] [PS1][PS2][PS-Metal] (G,H,J型)
  '90年代中期、低価格化の極度の進行により、コストダウンも進行。高級機を除いてDCが廃止された。その為か音質はや や軽快方向に偏ったものの、高域の伸びは健在。
 デザイン面では、再度窓の形状が変更され、同社が"Stream Line"と呼ぶ柔らかなカーブを持つ異形広窓となる。それでも初期の(G)型はオーソドックスな二色成形タイプだったが、次の(H)型あたりから次第に デザイン優先となり、本体と窓が共に半透明色の二色成形となっていく。尚、後期(H)型はメタルのみAU-XやK(C)シリーズと同型の楕円広窓タイプ。
 また、同時期に低価格タイプのJ'zやBOXで採用された新型スリムケース(Easy-in)が採用された。
 [最後期〜現行PS] [PS1][PS2] (K,L,M,Q型)
 '90年代後期、各社のメタルテープ生産中止と共に、AXIAからもメタルのラインナップは消滅。PSシリーズも初代と同じ状態に戻る。
 デザイン面では前任機を継承するが、代が下がるにつれ本体が透明色付きから半透明乳白色となり、後にはインデックスにも海の風景写真があしらわれる等、 癒し系というかナチュラルテイスト指向デザインに。
 音質面では先代と変わらず、高域の良く伸びる軽快(やや軽薄)な音質。とは言え、現在正式に店頭販売されている製品中ではトップクラスに位置するのも確 か。
 尚、同社"Hello Kitty(HK)"シリーズはこの世代のテープを使用しているようである。


PS Metal >>PS(後期)

PS-S
(AXIA) [PS-Is][PS-IIs][PS-Is/Slim][PS-IIs/Slim]
"Player's Spirit Super"
 [PS-Super][PS-Is][PS-IIs]
 '87年、グレードの細分化によって上位機のPS-x(PS-eXtra)系が設定されたのに合わせ、PS系は"Super"のサブネームが付いた "PS-s"となった。ハーフ素材は基本的に変わらず、表面デザインが従来の複雑な凹凸パターン構成から2本の斜線を中心としたシンプルなものになった。 ハブも新規形状となり、従来の複雑な凹凸面構成から一転、シンプルな3本スリット型となる(これはマイチェン前の現行J'z(K)まで受け継がれた)。ま た、初めて大型ハブを採用。なんとC-54までが大型だった(--;)。耐熱仕様は変わらないものの、ケースから"HeatRegistant"標記がさ り気な〜く消えているので、もしかしたらケースは耐熱仕様で無くなったかも知れない。
 磁性体は引き続きBeridox系。音質は、この頃からややハイ上がりの癖が出てくる。これは上級機のPS-xやGT-x,Masterとの差別化も あったのだろう。それでも中低域の芯もしっかりあるところは立派。
 [PS-s/SLIM][PS-Is/SLIM][PS-IIs/SLIM]
 '89年、後期型PS-sのヴァリエーションモデルとして設定されたシリーズ。ケースに初めてスリムケースが採用された。テープ自体は"SLIM"の印 字がある以外はPS-sと同じ。
 後に他社も追随(太陽誘電は富士からのOEM)することとなるスリムケースだが、同社の場合、テープの挿入方向を上下逆にし、なおかつ他より厚みのある ガイドブロック部に重なる部分の肉厚を薄くすることで従来比約60%のスリム化を達成している。これは、立ててディスプレイ出来ない他社製と比べ普通に立 てられる利点がある反面、その際にテープ面が上に露出してしまい埃が付着し易くなるという欠点もあった。そのためか後に、僅かな厚みの増加と引き替えに両 方向装着を可能とした"Easy-in"(所謂"どっちでもin")スリムケースが開発された。


PS-X
(AXIA) [PS-Ix][PS-IIx][PS-IVx] "Player's Spirit Extra version"
 [前期PS-x][PS-Ix][PS-IIx][PS-IVx]
 '87年、グレードの細分化により、従来の高級機Masterと特殊機GT-xの上級機ラインと、普及機ラインのPSの中間に位置するニッチなグレード として設定。ティーンエイジャー層を狙った感のあるPSよりやや上のハイティーン〜20代を狙ったイメージがあり、デザイン、音質ともやや落ち着いたテイ スト。時代的にもPop&Vivid全盛の'80年代前半から、Chic&Neutralが台頭した'80年代後半への流れが感じられ る。
 ハーフはPSと同様のハイポリマー素材の半透明タイプ。実は透明の窓部と黒色半透明のハーフ部との二層構造になっており、微妙な透明感の重なりが美し い。前期・後期と基本デザインは同じで、ハブは共に大型ハブがあるが、前期が新JP-Fと同じブリッジタイプ、後期がPS-sと同じ3本スリットタイプと なる。尚、メタル(PS-IVx)は後期型のみで、同社の標準グレード的位置付けの筈だが、他社より価格が低めの設定だった。
 音質は、PS(PS-s)と比べると全体に落ち着いたイメージで、中低域の芳醇さが特徴。かと言って高域が伸びない訳ではないので、味付けとバランスの 問題であろう。厚みはあっても重たくはないという希有な音質である。特に合わないソースは無いと言って良いテープだが、イメージどおりと言うか、スロー ジャズ等アコースティック系のしっとりした音楽が特にベストマッチング。
 [後期PS-x][PS-Ix][PS-IIx]
 '90年代初頭、低コストの二層塗布技術を完成させた同社の新ラインナップの中級機として、先代の後を承けて設定。ただし、先代にあったメタルは無く、 これは上位機のAU-xが受け持つ形となった。尤も後継機のKシリーズ(後期)では復活することとなる。
 当時は、本来のDC採用機だったAU,AU-xと、従来機のPS,PS-xが微妙な価格差で存在する複雑な時期だった。後に整理され、AU-xが高級機 を、PSが普及機を従来どおり受け持ち、中間グレードとも言うべきAUと後期PS-xはKシリーズに統合、1代限りで終わる。
 ハーフは完全新規の蒲鉾の断面形状の窓を持つ超広窓タイプ。AXIAでは歴代最大面積の広窓である。このハーフは後に初期K(A,B)シリーズに継承さ れ、 更に後のJ'z2(J,K)及び"Hello Kitty"(HK2PK)にまでデザインというか金型が引き継がれている。先代よりデザイン面で高級感が薄れたのは残念。
 音質は、先代を継承するがややメリハリの強い感じで、後のKシリーズに近い。高域は伸びるものの、中低域も厚いため、軽快さと重厚さがやや軽快寄りでバ ランスしている感じである。


PX
(Panasonic)
 '90年代初期から松下電器の新ラインナップとなったシリーズのうち、NXの後を承け
た、 TypeI/LNクラス。スリムケース化された。内容は従来どおり、TDKの OEM。
初期型はビス留めタイプのハーフだったAE(R型)、現行型はビス無し融着ハーフの先代AE(F型)相当。

PX- (Panasonic) [PX][PX-I][PX-II]
 '90年代初期から松下電器の新ラインナップとなったシリーズ。全機種スリムケース化された。内容は従来どおり、TDKの OEM。
 [PX-I] GX の後を承けた、TypeI/LHクラス。初期型 はビス留めタイプのハーフだった最終型無印AD、後期型はビス無し融着ハーフの初代AD1相当。
本家AD1の消滅後も、最後のAD系カセットとして販売されていたが、2004年に廃番。
 [PX-II] HXの後を承けた、TypeII普及クラス。初期 型はビス留めタイプのハーフだった最終型SR、現行型はビス無し融着ハーフの初代AD2相当。


[Q]
Q
(That's)
 多様な巨大戦闘艦を擁するMJの敵組織・・・な訳はなく、'80年代中期、それまでのメタル磁性体使用のハイポジの最下位 機種だったEVE IIの更に下位に設定された普 及機。にも関わらず、オク市場 でも殆ど見ない同社H2と並ぶ希少種でもある。
 普及機にも関わらず売れ行きが芳しくなかったのは、コストダウンに拘りすぎた所為か、機構部に旧式のEMのものを流用する等、デザイン面で見劣りしていたことも あったと思われる。今見てみると、ソリッドな金属面を思わせる表面処理はこれはこれで味があったりするが、如何せん当時流行の広窓系デザインの前には些か 地味に過ぎたのも確か。
 太陽誘電では初のコバルト被着酸化鉄系磁 性体を採用したTypeII。これ以後、同社のTypeII は殆どがコバルト系に移行していることから、それらのパイロット版的な意味合いもあったと思われる。音質は同社の特徴のとおり、ややハイ上がりのクリアで 癖のない素直な音。

QX (Daiso)
 100円ショップ大手、ダイソーの専売モデル。韓国SKCのOEMで同名のTypeIIと同等品と思われる。かつての Sony/UX(後期型)に似た広窓デザインの白いハーフが特徴。音 質は初期のコバルト系TypeIIを思わせる、レンジはそこそこあるが立ち上がりのやや鈍い音。
AXIA/J'z2 (現行)に近い音質なので、同機のOEM元かも。

[R]
Rangeシリーズ
(Fuji) [Range2][Range4][Range4x][Range6]
 '70年中期、同社初期のF*シリーズの後を承けて発売された。F*シリーズの派手なデザインから一転、妙 に実務的で地味なデザイン路線。ほぼ単色のラベルである。
 "Range"の後に付く数字は、MOL値を示しており、TypeIIは後ろにXを付けて区別している。後、TypeIVが追加された時は"Super-Range"として別格扱いとされていた。
 [Range2] TypeI/LNクラスFLの 後継。後継機はDR
 [Range4] TypeI/LHクラスFX(と その廉価版FX-Jr) の後継。後継機はER
 [Range4x] TypeIIのFC後継。 同社初のコバルト被着系磁性体(Beridox)採用。後継機はURFR-II
 [Range6] TypeI/LH超高級クラスFX-Duoの 後継。直系の後継機は無いが、ひとつ後代のFR-Iが 後継機的存在(ある意味、Duo-Jr/Range5と言えなくもない!?)。

RD
(DENON)
 '80年代中期
に 発売された、日本コロムビアの TypeI/LHクラス。同社のTypeI調整テープだったDX3の後継機。直接の後継機は無く、同機の消滅後は、下位機のRD-Zが調整テープの役目を 引き継いだ。
 [RD-F] TypeI/LHクラスRDの初代に設定されたカラーヴァリエーション機。5色の設定 があり、先代にあたるDX3Fのシック系カラーと異なり、LNクラスの"PastelLive"と類似のパステル系カラー。何というか、実に'80年代的 なポップな印象である。機構部はRDと同じ。

RD-F (DENON) >>RD

RD-R (DENON) >>Zippy

RD-X (DENON)
 '80年代中期
に 発売された、日本コロムビアのTypeI/ 高級クラス。DX4の後継機。後継機はカーステレオ対応機となったRG-Xだが、暫く併売されていた。
  磁性体に無空孔タイプの酸化鉄を採用しており、同タイプ(maxell/UDI初代,TDK/AR初期)と似た傾向の、中低域に芯があり高域はやや弱いが シャープな音。

RD-XS (DENON)
 '80年代後期
に 発売された、日本コロムビアのTypeI/超高級クラス。後継機はなく、同機2世代限りの設定。価格帯を考えると同社のTypeIIIだったDX5の後継 機的なものともいえる。

RD-Z (DENON)
 '80年代中期
に 発売された、日本コロムビアの TypeI/LHクラス。当時の標準機RDの下位に設定されたが、後にRDの消滅に伴い同社のTypeI調整テープの任を継承したため、事実上の後継機と なった。後継機はRG。

RE
(DENON)
 '80年代中期
に 発売された、日本コロムビアの TypeI/LNクラス。DX1の後継機。後継機はRS。
  当時の流行であった透明ハーフに参入すべく、前任のDX1のそれを透明化したタイプのハーフを採用。それに蛍光色のハーフラベルをあしらいポップ感を演出 している。ただ、如何せん過渡的なデザインであるため、当時は既に洗練されつつあったソニー、TDK、富士アクシアと比較するとやや古くさい感じがする。
 尤も、音質はDX1のそれを継承した一級品で、進化の頂点に達しつつあった当時のLNクラスの中でも劣らない性能で、音楽用としても充分なものであっ た。

Reverse
(Sanyo) [The Reverse]
 '80年代中期に発売された、三洋電機のTypeI/LNクラスの所謂ファッションカセット。ほぼ同 時期のmaxell/UDI-Rと同じ、というかまんまパクったA/B面リバーシブルデザインのハーフが特徴。
 A面は透明タイプ、B面は旧来の小窓タイプという奇異なデザインで、これに当時流行のラージハブを組み合わせている。色調は、元祖のUDI-Rの鮮やか なスカイブルーに多少遠慮があったのか、それより地味なペールブルー。尤も、後のバブル最盛期に流行したシックカラーの先駆といえなくもないが・・・気の せいだろう(^^;。
 音質は当時の三洋のLNタイプと同様、
ナ ローレンジで高域・低域が緩やかにクリップする、ひ と世代前のLNの音。

RE-X (DENON)
 '80年代中期に発売された、
日 本コロムビアのTypeI/LNクラス。REの上級機。後継機はなく、この1代限り。
 "音楽専用(LH)"ではなく、"一般・音楽用(LN)"に敢えて上級機を設定するという如何にもバブル期らしい機種。類似機種としては太陽誘電のSi くらいしか存在しない(現行のCDix1,CDing1,My1,J'z1等は設定的に似たようなものではあるが)。恐ろしいことに、グレード上は上級と なる音楽専用のベーシックタイプ、RD-ZとはC-90以上で定価が逆転している。
 REとの外見上の差異は、ラベルのデザインとC-60以下に設定されたラージハブを含むハブ形状のみ(REは旧式のNewDBハブ、RE-Xは新式の DB-Bridgeハブ)。
 テープはREと同じではなく
、同タイプではあるが別名の磁性体(PureFine)で、出力 等が改善されていた。

RG (DENON)
 '80年代終期に発売された、日本コロムビアのTypeI/LHクラス(現物未確認)。RD-Zの後継機。後継機はGR-I。


RG-S (DENON)
 '80年代終期に発売された
、 日本コロムビアのTypeI/LHクラス。RD-Zの 上位後継機にあたるが、直接的には'80年代中期まで存在していたRDの グレードに相当。後継機はGR-Is。
 日本コロムビアに於けるTypeI最高級機RD-XSにも採用された"ObliqueWindow"ハーフを採用して精度を確保しつつ、デザインをグ レー系で纏めてカジュアルに振っていた。

RG-X
(DENON)
 '80年代終期に発売された、
日 本コロムビアのTypeI/高級クラス。RD-Xの 後継機にあたるが、ハーフや素材を耐熱仕様とした所謂カーステレオ対応機で、当時人気のあったAXIA/GT-Xシリーズの対抗機種でもあった。前任機のRD-Xも 暫くは併売されていた。

Rock
(Sony)
 '80年代初頭に 発売された、一連の所謂"ジャンル別シリーズ"の1つ。デザイン面では、直後の後期型HFシリーズに先駆けてメタリック調ハーフラベルと貼替式インデック スラベルを採用している。また、各ジャンル向けにアーティストデータの記載欄を設けるなど、インデックスカードも凝っており、厚手マット仕上げの筆記性に 優れた用紙だった。
 名前のとおりロック系向け。TypeIIで当時唯一のハイポジ、JHF相 当。ヴァリエーションモデルと言えなくもない。本家のJHFに は無い、C-54とC-84がラインナップ。

 後にはスタンダードな収録時間となるこのC-54(後にTDKがADに導入した)、九九に引っ掛けた駄洒落(6×9 =54)で決まったという説もあるが・・・(多分デマ^^;)。

Roku
(TDK)
 2000年代に入って発売された、TypeI/LNクラスのパック商品。3本パックのみで単品売りは無い。 CDing1の下位グレード的存在で、標準LNタ イプのAEが持たない、74,80分といったCD 対応の時間数を持つ。時間数でハーフ色が異なる。機構部 とテープはAE(F型)

RS (DENON)
 '80年代後期
RE/RE-Xの後を承けて発売されたTypeI/LNクラス。同 社最後の自社製LNクラスでもある。もともとLNクラスとしては破格の、音楽用としても充分な音質を持っていた同社のDX1系の子孫らしく、現在の水準でも充分な音質を持ってい た。後継は海外製OEMとなったC'Do1

RT- (National/Technics/Panasonic) "Recordable Tape"
 松下電器系のカセットの商品コードの頭に必ず着くコード。生テープを表している。実際の商品名は-の次の時間数の後ろに表記される。
 例:RT-46DU(時間数:46分/製品名:DU)

RZ (Victor)
 '90年代中期より同社最後の自社製LNクラスAF-Iの 後を承け発売されたTypeI/LNクラス。海外製OEMとなり走行系の安定性はやや劣る。テープはやや塗布面の安定性に問題はあり、比較的ノイズが耳 につくものの、現行LNクラスとしては高出力な部類。

RZ- (Victor) [RZ-I][RZ-II]
 '80年代終期、同社Fiderityシリーズの後継として発売されたTypeI/IIの音楽専用タイプ。前期型と後期型があり、基本的に同型だがパッ ケージデザイン、ハーフ色、ラインナップ、諸等性等が微妙に異なる。
 TypeI/LHクラスでGF-I後継となるRZ-I、TypeII/スタンダードクラスでUF-IIの下位となるが事実上の後継機となるRZ-IIが ある。TypeI/LNクラスのAF-IとTypeIVのXF-VIは前期型の時代には後継機がなく併売だった。後期型の時代には消滅し、LNクラスにつ いては海外製のRZが継承する。CMタレントは系列会社、ビクター音産所属の酒井法子。
 Sony/初期X系と同様の超広窓ハーフと、凝った造形の多層成形(TL;ThreeLayer)ハブが特徴。音質はFiderity系を継承した高域 重視のキレの良い軽快な音。


[S]
SA
(TDK) "Super Avilyn"
 '70年代中期に、初めてコバルト被着酸化鉄磁性体"Avilyn"を採用した同社TypeII/標準クラス。
二 酸化クロム磁性体を採用していたKRに代わって登場し、以後、同社のTypeII標準機として デッキメーカー各社の調整テープに採用された。maxell/XLIIと並ぶ国産TypeIIの双璧。

SA-X
(TDK) "Super Avilyn Extra"
 '70年代後期、同社のTypeII/標準クラスであるSAの上位機種として設定された、TypeII/高級機。同社お得 意の"Avilyn"を
高域用・低域用に各 々チューニングして、それをTypeIII のように二層塗布して低ノイズと高出力の両方を狙った。ある意味、TypeIIIに対するTDKなりの回答といったところか。

SCR (BASF) "Super Chrome"
 '70年代中期に発売されたBASFのTypeIIカセット。当時は廃れつつあった二酸化クロム磁性 体を使用しているため独特の音色。後継機はPRO-II

SD (TDK) "Super Dynamic"
 '69年に発売された、TDK、というより世 界初のTypeI/LHクラス。高域出力にポイントを置いた音作りだったらしい。後に洗練され、名作ADへ と発 展する。

 競合他社の同タイプ参入を促し、当時メモ用としか見られていなかったカセットが音楽用メディアへと認 知されたターニングポイントととなった製品とも言える。
 ハーフは当時としてはごく標準的な白の小窓タイプに全面紙ラベル。3世代ほど続き、ADに引き継がれた。

SD-Master (AXIA) "Super Definition"
 '80年代中期、AXIAブランドのTypeIIハイエンド機として発売された。 Fuji時代のFR-IIの後継機と思われ るが、直接の関連は不明。
 TypeIのHD-Master、TypeIV のXD-Masterと共通のハーフ・メカを持 ち、同社の特徴である透明ハイポリマー素材に、更に金属蒸着層を同時成形した4層構造の"4LC"ハーフが特徴。また、ハブも専用タイプ。
 音質はこれ以後の高域にピークのあるAXIAトーンとはやや異なる、力感はあるがそれを前面に出さない落ち着いた品の良い音。
む しろFuji時代直系の最後のテープと言えるかも知れない。

SF (TDK) "Super Fiderity"
 '80年代中期、当時のTypeII低価格モデルの流行に乗って発売された、TDK初のTypeII普及機。上位機のSA に似た線の細いシャープな音。当時流行のミニコンやラジカセユーザーを狙っていたので、ややハイ上がり気味で聴感重視の音質である。ただ、MOLの不足が 当時から言われていたためか、後継機となるSRで は、逆に低域出力を重視したチューニングになった。
 イメージカラーはスカイブルーで、初代SP-Xメカ系はハーフ全体も同色。ただ、デザイン自体は過渡期の垢抜けていないものだったので、当時の人気は今 ひとつだった気がする。2代目(最終型)のSPRメカ系は同社初の超広窓ハーフ採用のADと同じH型の窓を持つ独特のタイプで、デザインも一気に近代化さ れた。ハブも当時の流行に則りラージハブを採用していた。

SF
(Victor)
"Super Fiderity?"
 '70年代後期に発売されたと思われる日本ビクターのTypeI/LHクラス(未確認)。後継機はDA3


SG (A&D)
 '80年代中期にA&Dブランドで発売されたTypeI/LNクラス。ハーフ形状から DENON/DX1(テープ)+DX3(ハーフ)と思われる。三菱の"Diatone"ブランドも日本コロムビアののOEMだったのでその流れのよう。し かし、旧赤井電機のデッキは方向性が正反対なTDKがリファレンスではなかったろうかと思うと夜も眠れない(笑)。

Si (That's) "Sound Individual"
 '80年代後期、太陽誘電が自社の低価格ラインナップに加えたTypeI/LNクラスFm/Amの上級機。同時期の DENON/RE-Xと並ぶ、LNクラスの音楽専用タイプという極めて微妙なグレード。とは言え、ラインナップの末端に至るまでそれなりにコストがかかっ ていた時代のこと、下手なLHクラス並の音質だった。MonolithMechanismと名付けられた、一体成形完全透明タイプのハーフは当時のトレン ドに沿った物であるが、全体をスモークカラーとし殆ど中が見えなくしてしまっている点は当時としてはかなり異色。これは同機のデザインヴァリエーションモ デル、Pas-de-Deux(こちらは乳白色)も同様。その点では後のCDixやCDingのデザインの先駆とも言える。


SLH (CVS) [EGF-SLH] "Super Low noise High output"?
 '80年代初期に発売されたエコーソニック一連の
オー プンリールタイプカセット"EGF"シリーズのTypeI高級クラス。

SLH-I
(BASF)
"Super Low noise High output typeI"?
 '70年代中期に発売された日本BASF初のTypeI高級クラス。後継機はPRO-I


SOM (Sony)
 '80年代中期、ソニーが発売したマイコン用カセットデータレコーダテープ。一応低ドロップアウト対応としている。
 テープはおそらくBHF。当時の初代 DPメカ系の機構部を流用。ハーフ、ラベル、パッケージとも青色調で統一されている。

SOUND (maxell)
 '90年代後期から販売されている、日立マクセルの量販店向けモデル。商品略号SD。基本的にカタログには載らず、専らディスカウント系ルートで販売さ れていたと思われる。100円ショップでもよく見かける。'90年代初期に販売されていたUNの後継機と思われる。
 ケースはマクセル型の通常スリムケース、ハーフはURと同型の完全透明タイプ。デザイン、音質面から同社URの同等品と思われる。
 幾つかのヴァリエーションが存在し、おそらく最初期型と思われる実務的デザインのグレー系パッケージに同様のグレー系の透明ハーフ(ビス無し融着タイ プ)、2000年代初頭まで現行だった水色のカジュアルなパッケージにブルー系の透明ハーフ(ビス留めタイプ)、そして現行型と思しきブルー系だがハーフ はビス無し融着タイプとなったタイプ、と現在確認されているだけで都合3タイプが存在する。前2者は国産URに近い黒褐色のテープで、表面平滑性も安定 し、高域もそれなりに伸びる良質なものだが、現行型は磁性体が変わったらしく茶褐色で、高域の伸びやMOLがやや落ちており、'70年代後期の国産LNに 近い。

SOUND (TEAC) [SOUND][SOUND-X]
 [SOUND]  '83年に発売されたティアックのリールタイプカセット。同時代に流行したデザインとは言え、OEMが多かった他社と異なり自社デザインで、テープには当 時の同社デッキのTypeI リファレンスだったmaxell/UDI(初代)を使用。音質に手抜かりがない辺りは流石。カラーヴァリエーションが多く、金・銀・黒・桃・青・緑の6 色。タイムヴァリエーションはC-52のみ。
 [SOUND-X]  '86年に発売されたSoundの後継機であるが、テープはグレードダウン、LNクラスのmaxell/UR(初代)となる。デザインは殆ど変更ないがカ ラーヴァリエーションに橙が加わり7色に。タイムヴァリエーションはC-46のみ。

SOUND-1 (Emtec)
 '00年代から都市圏の量販店を中心に販売されているモデル(現物未確認)。BASFの後身となるEmtec製で、ネット関係での情報ではテープは赤茶 色の所謂γ酸化鉄系で、音質はややノイジーな傾向であるよう。同社のFE(FerroExtra)か、ダイソーにOEMされてい たZebraの兄弟機であろうか?


SR
(Fuji) [Super-Range][SR] "Super Range"
 [Super-Range] '70年代後期、富士フイルム初のTypeIVとして発売された。当時、
同 社RangeシリーズではMOL値をネーミ ングに使用していたが、それらの枠外ということで"Super"が付いたようである。
 [SR] Super-Rangeの後を承けて発売された後継機。他のシリーズに合わせね2文字の略称となった。後継機はFR-Metal。

SR
(Lo-D)
 '80年代初頭
に 発売された日立家電のTypeIIリファレンス機。同系列の日立マクセルのOEMで同時期のmaxell/XLII(初代)相当。

SR
(TDK) "Super Response"
  [SR(前期)] '88年、それまでのTypeII 低価格機SFの後継として登場した、リファレンス機SAの下位を担うモデル。TDK初のMTV機のTypeII、CDingIIの母体でもある。また、 Panasonic/HXはこれのOEM。
 ハーフはSFの開放感溢れる超広窓タイプから一転、やや重厚感狙いのデザインとなる細広窓タイプのP-ARメカを採用。ハーフ中段部を部分二層構造とし てその上半分を横長の窓にしたもので、後に'90年代後期以降のTDK高級機ラインに採用されたAR-RCIIメカの原型ともいえる。
 音質も同様に低域寄りとなり、SAと同レベルの低域出力を持ち、良くも悪くも低域が分裂気味な程強調される傾向にある。高域はもともとシャープなTDK のこと、おかげで中域(特にヴォーカル)が引っ込みがちで、あまりシンプルな唄ものには向かない。反面、かなり硬質な音質でもあるためか、発売当時流行し ていたユーロビートやストリート系ロック等のアーティフィシャルな傾向の音楽には相性が良いようである。
 [SR-Limited] 初代SRに設定されたヴァリエーションモデル。カセット本体は、ロゴが"SR-Limited"となっているだけでSRと全く同じ。TDK初のスリムケー ス採用機であり、これは後に3代目CDingシリーズに採用されることとなるCDケース式横開きタイプ。その点ではパイロット版的意味合いもあったようで ある。
 [SR(後期)] '92年、ハーフを一新した新シリーズ。ハーフ構造は殆ど同じだが、窓部が直線的なものから中央でアーチを描く曲線的デザインとなった。ハーフは先代より 軽量化される。ケースは標準サイズだが角が丸められたラウンドタイプとなり、最終型では通常開きのスリムケースとなる。先代同様、CDingII(のち CDing2)やDJ2、BEAM2といった一連のMTV機の母体である(特性値は全く同じではないので、ある程度調整はされているようだが)。また、 Panasonic/PXII(前期型)はこの最終型のOEM。
 音質は先代同様硬質で低音重視。ただ、バランスが見直されたか、前期型ほど極度にヴォーカルが引っ込む癖は薄らいでいる。


SR-X (TDK) "Super Response Extra"
 某SLGに登場する合体ロボ(爆)・・・もとい、'89年、バブル時代を象徴するようなグレードの氾濫やニッチ化の流れに より登場したTypeII 中級機。当時の低価格機SRの上位機にしてリファレンス機SAの下位というかなり微妙なグレード(^^;。上級MTV機、SuperCDingIIの母体 でもある。SRで始めた重低音路線を更に推し進め、中低域出力は遂に上位のSAを超えSA-Xと同等になってしまった。その分、高域及びノイズレベルでは 劣る。SA-Xと同等とは言っても、本来出力重視ではないTDKのこと、他社同クラスとの比較では凡庸な値ではある。とは言え、歴代TDKハイポジ中、最 もパワフルな音質を持つのもまた事実。その恩恵か、下位のSR程は出力に無理がなく、中域の引っ込みもさほど感じられない。音質はSR同様硬質でややブー ミー。ただ、こちらは余裕がある分、調整次第ではSAばりのシャープな音質に近づいたりも。
 [SR-X(前期)] '89年、初代及び2代目SRの上位機として発売。機構部はSRと同一。初代と2代目でケースが異なり、共にスモークカラーの標準タイプではあるが、初代 は旧来の角コーナー型で、2代目は当時流行していた丸コーナー型。
 不思議なのが、初代に限り、インデックスカードの背表紙側が、それまでのTDK全製品と逆方向に印刷されていること。それ以降も存在しない、1代限りの 変則デザインである。地味なグレー基調のSRに対し、赤銅色を基調としたなかなか渋派手なラベルデザイン。TDKは律儀にも、金(SA-X),銀 (SA),銅(SR-X),鉄(SR)というイメージで並べたのだろうか・・・?
 前期SuperCDingIIは2代目のスリムケース版。ケース・インデックス等が異なるのみでカセット本体は表面デザイン以外は全く同じ。
 [SR-X(後期)] '91年、3代目SRの上位機として発売。機構部は独自タイプの耐熱ハーフ。TDKでも歴代最大面積の超広窓タイプである。Sony/X(前期型)に似る が、共振防止のために窓が各辺中央で膨らんだ(昔のTV画面のような)ユニークな形状。また、ハブが当時の高級機(最終AR-X,SA-X,MA-X)と 共通の肉抜き穴のないタイプ。
また、基調色が一新され、TypeI(AD,AD-X)の青に対してTypeII(SR,SR-X)は赤系となった。
 特に強調はしていないようだが、諸々の記述を見る限り、これが他社のカーステ対応機への対抗商品だったようである。他社のように1クラス上のSAをベー スとしなかったのは、基本的に高出力タイプとは言えない同機がカーステレオに馴染まなかったためもあるかと思われる。
 後期SuperCDingIIはこれのスリムケース版。ケース・インデックス等が異なるのみでカセット本体は全く同じだがハブのみ下位機種(AE, AD,SR)と共通の角穴スポークタイプ。

SS (Konica)
 
'80年代後半の"Konica"ブ ランドにリニューアルした小西六の新シリーズのTypeI/LHクラス。Magnax/GM-Iの後継で同社の実質的な最終シリーズ。

STUDIO (TEAC) [STUDIO][STUDIO-X]
 [STUDIO] '83年に発売されたティアックのリールタイプカセット。同時代に流行したデザインとは言え、OEMが多かった他社と異なり自社デザインで、テープには当 時の同社デッキのTypeIV リファレンスだったmaxell/MX(3代目)を使用。音質に手抜かりがない辺りは流石。リール色は金・銀の2色。タイムヴァリエーションはC- 46,52,60の3種。
 [STUDIO-X] '86年に発売されたStudioの後継機であるが、テープは先代同様、maxell/MX(4代目)。デザインは殆ど変更ないが、リール色は金1色のみ となった。タイムヴァリエーションはC-52のみ。

STUDIO (YAMAHA)
 '80年代前期、ヤマハが同社のTypeIVリファレンスとして発売していたメタルテープ。外観から推察されるとおり、TDK/MAのOEM。

SUONO (That's)
 '80年代終期のカセット・バブル時代、超高級機が乱発され た中に討って出た太陽誘電のTypeIV超高級機。各社TypeIV超高級機と同等の価格帯。太陽誘電が参入したのが'83であることを考えると、僅か 5〜6年で先行大手に伍するラインナップを有したことになる。直後の撤退具合も含め、第二次世界大戦前後の日本海軍を見るようだ。
 高比重複合素材をハーフに用いた所謂"重カセ"のひとつで、ハブ穴間のスリット様の小窓が特徴の、当時 の高級タイプのデザイントレンドに沿った外見。同社の高級機、CD-S系も同形状のハーフだが、素材は通常のプラスティック。尚、"Souno"はイタリ ア語で"音楽の(=英語Sound)"の意。
 特筆すべきは、なんと自動車を始めとする工業デザインの巨匠、G.ジウジアーロのデザインになるハーフデザイン。
ロー マの闘技場(コロセウム)をイメージしたというハー フ中央部の円形の凹みは、そのデザインライ ンに沿ってガイドブロック上部までも抉りとってしまった前 代未聞の代物。さすがというか・・・。ただ、正にこの凹みの為に一部のオートローディング機構を有する機器(特にカーステレオ)ではイジェクト不能になっ たりすることもあり、後期型ではガイドブロック部の抉りを無くし全体の凹みもやや浅くしたCD/F系(CD-S系の後継機)と共通デザインのハーフとなっ た。ただ、国内での販売は確認できていないので後期型は海外版のみの可能性もある。

Super-Range (Fuji) >>SR

SX
(Lo-D)
 '80年代初頭に発売された日立家電のTypeIIハイエンド機。同系列の日立マクセルのOEMで同時期のmaxell/XLII-S(初代)相当。



[T]

Tartan
(3M-Scotch)
 '70年代初頭のScotchブランドの TypeI/LNクラス。LDの後継機。名は同社のイメージでもあるタータンチェック柄に由来する。
 日本メーカーが'80年代になってこぞって発売し始めたカジュアル系デザインヴァリエーションの先駆とも言える。

The Basic (Sony)
>>Basic

The Reverse (Sanyo) >>Reverse


[U]
UCX (Sony)
 [前期型] '80年代初頭、それまでのソニーのTypeII標準クラスJHFの後を承け発売された。機構部はJHFを継承したDP メカ。ラベルは貼り替え式となった。メタリック地に紫という何ともド派手なラベル・パッケージデザインが良く話題に上るが、音質自体はそれとは真逆の、中 低域に厚みがあり落ち着いた上品 なもの。現在では得難いタイプの音質ではある。
 [後期型] '84年、ラインナップのフルモデルチェンジにより第二世代に移行。この時期のモデル共通の超広窓ハーフ+ラージハブ(C-46)のDP-IIメカ。デザ インは相変わらず紫基調。音質も継承している。後継機は上位機UCX-Sのデチューン版となるUX-S

UCX-S (Sony)
 [前期型] '80年代初頭、ソニーの新世代機のトップを切って投入されたTypeII高級機。当時既に発売されていたTypeIII対抗的モデルのTypeII高級 機、maxell/XLII-SやTDK/SA-X相当。機構部は当時の機種同様、DPメカ。イメージ カラーは濃茶色のメタリックという渋いんだか派手なんだか解らないものだが、三菱鉛筆の最高級製図用鉛筆Hi-uniを彷彿とさせる絶妙の色と言えなくも ない(かなり強引^^;)。音質もそれまでの忠実度優先で抑制の程良く利いたものから一転、むしろ修飾過多気味の煌びやかな音となる。尤も、後々にこのデ チューン版となるUX-Sが ソニーの新世代リファレンスとなり、最後の高級機となるES-IIま で継承されることを思えば、かなりの長寿を全うした優れた磁性体だったと言える。
 [後期型] '84年、ラインナップのフルモデルチェンジにより第二世代に移行。この時期のモデル共 通の超広窓ハーフ+ラージハブ(C-46)のDP-IIメカ。デザインは相変わらず茶基調。音質も継承している。後継機は新規開発となるソニー歴代最強ス ペックを誇るUX-PRO

UD (Hitachi/Lo-D) "Ultra Dynamic"
 '70年代初期から発売された日立家電のTypeI/LHクラス。同じ日立グループの日立マクセル/UDのOEM。音質、 特性等はマクセルのそれに準じる。'70年代中期までのHitachiブランドのものと、'70年代後期〜'80年代中期のLo-Dブランドのものがあ る。

UD (maxell)  "Ultra Dynamic"
 '70年代初期から発売された、日立マクセルの
TypeI/LH クラス。初期型はどちらかと言えば名前のと おり出力重視のやや大味な音質だったようだが、後期型ではPX(PureCrystal)ガンマ系磁性体の繊細で艶やかな音質が特徴。

UD- (maxell) [UD I][UD II][UD I-R][UD II-U][UDI-N] "Ultra Dynamic"
 [UDI]
 [UDI/初代]'82年に発売された
、日立マクセルの TypeI/LHクラス、UDの後継機。当時流行しつつあった無空孔酸化鉄系磁性体、Ferricrystalを採用。高域はやや掠れ気味ながら、抜群の 中低域の レスポンスとシャープな音質により、一躍人気機種となる。音質傾向としては、当時高性能化著しかったラジカセや低価格帯ミニコンポのユーザーを想定してい たようで、程良くメリハリがある。外観も新世代らしく、ハーフは従来の小窓タイプPAメカながら、鏡面を思わせる鮮やかな銀色に濃紺のラインが清々しい。
 [UDI-N]'84年に発売された、日 立マクセルの TypeI/LHクラス。
 [UDI-R]'83年に発売された、日 立マクセルの TypeI/LHクラス。初代UDIのデザインヴァリエーションモデルで、当時流行のラージハブを先行採用していたUR-Fから転用し、A面とB面で全く 異なるデザインのハーフに収めた。A面が完全透明でB面が青色の旧来の小窓タイプ。当時普及が進んでいた"オートリバース対応"を謳っており、要はA面の みを見せておけば良い、ということらしい。"Reverse"の"R"?
 [UDI/2代目]'85年に発売された、 日立マクセルの TypeI/LHクラス。コバルト被着酸化鉄系磁性体を初めて採用した。
 [UDII]
 [UDII/初代]'83年に発売された、 日立マクセル初の TypeII/普及クラス。太陽誘電のEMといった先駆例はあったものの、低価格ハイポジションの本格的な普及と認知の起爆剤となったモデルであり、この 後、相次いで大手各社の低価格ハイポジションが発売された。当時高性能化著しかったラジカセや低価格帯ミニコンポのユーザーを想定してい たようで、程良くメリハリの効いたシャープで軽快な音質で、ポップスや軽音楽とは良好な相性。外観も新世代らしく、ハーフは従来の小窓タイプPAメカなが ら、兄弟機となる初代UDIの銀色地に濃紺のラインに対して、金色地に赤のラインが妙にゴージャスというか何というか・・・(^^;。

UD-ER (Hitachi)
 '70年代中期に発売された、日立家電のTypeI 高級クラス。同じ日立グループの日立マクセ ル/UD-XLI(XLIの前身)のOEM。特徴も同機に準ずる。
 直接の後継機はLo-D/ER。マクセル と同様、名前からUDが外れた。

UD-EX (Hitachi)
 '70年代中期に発売された、日立家電のTypeII 標準クラス。同じ日立グループの日立マクセ ル/UD-XLII(XLIIの前身)のOEM。特徴も同機に準ずる。
 直接の後継機はLo-D/EX。マクセル と同様、名前からUDが外れた。

UD-f (Hitachi)
 '90年代前期に販売された日立家電のTypeI/LHクラス。同社UDRの後継機と思われる。同じ日立グループの日立マクセル /UDIのOEMだが機構部は異なり、
日 立独自の超広窓タイプ

UDI-N
(maxell) >>UD-

UDI-R
(maxell) >>UD-

UDII-U
(maxell) >>UD-

UDR
(Hitachi)
 '80年代後期に発売された日立家電のTypeI/LHクラス。同じ日立グループの日立マクセル /UDIのOEM。
 '80年代は同社のオーディオブランド"Lo-D"を冠して販売していたが、同ブランドの縮退により'80年代終期より再度"Hitachi"ブランド に戻る。 "Lo-D"時代までは基本的にマクセルと同一品だったが、"Hitachi"に戻った初期、何故か独自形状の広窓ハーフを採用していた。


UD-S
(maxell)
[UD I-S][UD II-S] "Ultra Dynamic Super"
 '80年代中期、日立マクセルが同社の普及クラスUDシリーズのやや上級版として併売していたシリーズ。TypeI/LH クラスのUDI-SとTypeII/普及クラスのUDII-Sがある。
 直前に発売されていたUDIIのデザインヴァリエーションモデル、UDII-Uで初採用となった広窓ハーフと、URのデザインヴァリエーションモデル UR-Fで初採用の大型ハブを双方採用した、ある意味当時のデザイントレンドに対応する目的が大きいと思われる販売戦略的モデルとも言える。
磁 性体も各々の基礎となったUDI/IIの改 良版で、音質は全体に洗練されノイズが減少した感があり、歌謡曲や小編成の器楽曲へのマッチングは良好。

UD-V (Hitachi)
 '90年代後期に発売された日立家電のTypeII普及クラス。同 社UDXの後継機と思われる。同 じ日立グループの日立マクセル/UDIIのOEMだが機構部は異なり、日立独自の超広窓タイプ。

UDX
(Hitachi)
 '80年代後期に発売された日立家電のTypeII普及クラス。同じ日立グループの日立マクセル /UDIIのOEM。
 '80年代は同社のオーディオブランド"Lo-D"を冠して販売していたが、同ブランドの縮退により'80年代終期より再度"Hitachi"ブランド に戻る。 "Lo-D"時代までは基本的にマクセルと同一品だったが、"Hitachi"に戻った初期、何故か独自形状の広窓ハーフを採用していた。


UD-XL (maxell) [UD-XL][UD-XLI][UD-XLII] "Ultra Dynamic Excellent"
 [UD-XL] '70年代中期、TypeIII対抗として発売されたTypeI超高級機。同社のTypeI/LHク ラスUDを凌駕する(excel)ということで"UD-XL"となったよう。同社開発のコバルト被着酸化鉄磁 性体Epitaxialが初めて採用された。おそらくは世界でも初のコバルト被着酸化鉄磁性体のテープ。
 [UD-XLI] '70年代中期、TypeI超高級機のUD-XLから分化する形で設定された日立マクセルの TypeI 高級機。グレードとしては下位になるものの、事実上の後継機。この名前は一代限りで、後を同社の代表機種のひとつ、XLシリーズのXLIに譲る。
 [UD-XLII]
'70年代中期、TypeI超高級機のUD-XLから分化する形で設定された日立マクセルの TypeII 標準機。二酸化クロム磁性体を使用していた従来の同社TypeII標準機CRの事実上の後継機。この名前は一代限りで、後を同社の代 表機種のひとつ、XLシリーズのXLIIに譲る。
 
UF
(Victor-Dynarec)
[UF][UF II] "Ultra Fiderity"
 [UF] '80年代中期にコロムビ アのOEMだったDA7の後を承け、自社製になっ た同社TypeIIリファレンス機。当時の流行だった透明ハーフを採用、デザインが一気にモダン化された。
 音質も全く異なり、TDKや後のAXIAに近いややハイ上がりのシャープな音。
 [UF II] '80年代後期にUFの後を承けたモデル。内容的にはマイナーチェンジに近 く、音質もほぼ同傾向。透明ハーフに原色(水色)のハブと見た目がかなり軽快・・・というかカルいので低価格タイプ然としているがTDK/SA等と同クラスの歴とした高級機。直接の後継機は無く、実 質的に後を承ける形となったRZ-IIは1クラス 下となる。造りはこちらの方が凝っているが。

UJ (Aeon-TopValu)
  イオングループ系列店(ジャスコ等)のPB(Private Brand)製品。TypeI/LNクラス。日立マクセルのOEMでUR相当。"UR-Jusco"の意? Sound等、他のマクセルOEM製品群と同様、韓国製でビ ス留めハーフの前期型と組み立てのみ日本となる溶着ハーフの後期型があり、音質的に前期型は従来のmaxell/URの流れを汲む高域のトーンが繊細で低ノイズなもので、後 期型はナローレンジで典型的な旧来の酸化鉄系磁性体の音質。

UL
(maxell)  "Ultra Low noise"

 '70年代後期、日立マクセルのTypeI/LNクラス、LN(あーややこしい)の後継として発売。LNが"Low Noise"なので、その上をいく"Ultra Low Noise"でUL。同社LHクラスのUDに合わせたネーミングであろう。
 磁性体も型番に合わせたのか、酸化鉄系の"UltraLowNoise"磁性体。ハーフは上位機UD譲りの高精度タイプで、今の眼で見てもかなり高精度 なもの。
 モデルチェンジのため、前期型と後期型がある。ハーフラベルの赤色がやや暗くベタ塗りなのが前期型、明るく縦縞模様になっているのが後期型。

UN
(maxell)
 '90年代初期に販売されていた、日立マクセルの量販店向けモデル。基本的にカタログには載らず、専らディスカウント系ルートで販売されていたと思われ る。
 パッケージやインデックスのデザインを除けば、基本的に同時期のURそのまま。現在100円ショップ等で見られるSOUNDはこれの後継機と思われる。

UP (AXIA) "Urban Plain concept"
 '80年代中期、TypeI/LNクラス JPの後を承けて発売。Fuji時代のDRを引き摺っていた感のあった当時としても些か古めかしいJPに比べ、デザイン・性能共に一挙に近代化され、同社 の上級機PS系と似た形状の透明ハーフになった。これは、先代JPの ヴァリエーション機JP-F(初代)で用いられた ものだが、表面エリアの分割形状には Fuji時代の超高級機、FX-Duo系のイメージもある。尚、青/緑のカラーヴァリエーションにラージハブを持つJP-f(2代目)は これのデザインヴァリエーション機。
 DR系のPureFerrixを更に洗練させ、繊細なトーンと高域に幽かに煌びやかさを持つシックな音質。後継機のA1が一気にコストダウンを図られ海 外製OEM化されたことを思えば、同社のLNクラスでは 今に至るも最高 のクオリティを持つ と言える。PS1以上とは言わないまでも、少なくともOEM化された現行J'z1よりは上(きっぱり)。
 

UR (Fuji) "Ultra Range"
 '70年代中期、富 士フイルムのTypeIIだったRange4xの後継機として発売。後継機はFR-II。

UR
(maxell) [UR][UR-F] "Ultra Rigidity"

 [前期型] '80年代中期、日立マ ク セルのLNクラス、ULの後継として発売。磁性体 はLHクラスのUDから継承・改良した酸化鉄系の "New PXガンマ"。つまり旧世代のLHクラスの性能を持っているLNクラスである。この時期、カセットの性能の底上げが進み、LNクラスと雖も音楽用として充 分通用するレベルに進化していた、その端的な例である。
 [UR-F]  後 期型へのモデルチェンジの端境期に、当時流行の透明ハーフと大型ハブを試験的に導入したデザインヴァリエーションモデル、UR-Fが発売。URと併売され た。C-46/50/60/90の時間数ごとにハブの色が異なる(黄/桃/緑/青)という、現在のAXIA/J'zを先取りしたデザインだった。大型ハブ自体はすぐ後UD I-RUD-S系に採用されたものの、どちらも短命に終わった。高 級機や他のレギュラー機への採用が無かったということは、同社は大型ハブを実用面ではあまり重視していなかったようである。
 [後期型] '80年代後期以降の後期型では上位機のUDXLのデザインに合わせ楕円形の枠をあしらった透明ハーフを 採用[D型]、。見た目の安っぽさは否めないがテープの品質自体はこの時期がピーク。以後コストダウンが進む。
 [現行型] '90年代終期以降、ハーフは日立家電系の長方形枠の 透明ハーフとなり、テープも海外製となった。それでも初期は磁性体に関しては同等品が使用されていたようで、音質的にはさほど劣化が見られなかった。た だ、2004年以降は磁性体も完全にOEM化されたようで、むしろ音質的には後退してしまったのが残念。テープ表面が黒褐色のものが初期現行型、茶褐色の ものが現行型。
 尚、カラオケ用途のJukeBox 10(JB-10)、パック商品のColorClub、 MTV機の現行型My1、量販店ルートのSound、イオングループのUJの何れも基本的に同等品。

UR-F >>UR

US- (maxell) [US I][US II]
 '80年代終期、Capsuleシ リーズの後を承けて登場したMTV機。TypeIのUS Iと TypeIIのUS IIがある。日立マクセル初の通常型スリムケース採用
で、 テー プはUDI/II同等。・・・"UD- Slim"でUS?
 ハーフ中央に印刷されたMetalVertexもどきの楕円形デザインが特徴。近 年、名機として名を馳せたMusicGearの先祖(直接の後継機はCD'sシリーズ)。
 専用ハーフ・専用ケースという凝り過ぎな程の内容だったCapsuleシ リーズからすると些かコストダウンの跡は隠せない。後のコストダウンによる品質低下を予見させる傾向ではある。

UX (Sony) 
"Uniaxial"
 [初代] '80年代中期、 TypeIIの低価格化により設定されたDoの後 継として発売された。どちらかというと番外扱いだった前任機に比べ、本機はラインナップが一新されたこともあり当初よりTypeIIのボトムレンジを受け 持つ役割と名前を与えられた。急造の感があったDoと比較して音質面の安定感が増し、高域の神経質な感じが落ち着き中域重視だが軽快な音になった。ハーフ は当時の統一デザインだった超広窓タイプ+丸穴ハブの初代DP-IIメカ。
 [A・B型] '80年代後期のモデルチェンジで、高級機とデザイン面での差別化が図られ、第2世代超広窓ハーフとなった。ラベルエリアが拡大され、ハブがオープンリー ルを思わせる2層成形タイプの凝ったものになった。多分歴代で一番高コストなタイプ。音質も改良され、軽快でありながらも全域の密度感ある意味完成された モデル。 TypeII/MTV 機、CDixII(初期型)の母体にもなった。後 継機はX-II。尚、当時のCMタレントは同じソ ニーグループのCBSソニー所属だったプリンセス・プリンセス。

UX
-S (Sony) 
"Super Uniaxial"
 [初代] '80年代中期、ソニーのTypeIIラインナップの型番整理により、同社リファレンス機UCXの後を承け発売された。どちらかと言えば中庸であま り癖の無い音質だったUCXと比べ全体に派手目な 煌びやかな音質になった。それもその筈で、実は先代の上位機だったUCX-Sの デチューン版。何とも豪勢 なリファレンスである(尤もリファレンスの音質をここまで極端に変えてしまうのもどうかとは思うが・・・)。TypeI高級機のHF-ESと共に、後々ま でソニー高級機の中核となった。ハーフは当時の統一デザインだった超広窓タイプ+丸穴ハブの初 代DP-IIメカ。
 [A・B型] '80年代後期のモデルチェンジで、普及機とデザイン面での差別化が図られ、細窓タイプのIS(InfinityShape)ハーフとなった。音質面での 大きな変化は無く、細かなブラッシュアップが図られた程度。兎に角このグレードでは随一のMOLを誇り、多少ラフに入力レベル設定をしても簡単には歪まな い、TypeIIとしては希有なテープ。後継機はES-II

UX-PRO (Sony)  "Professional Uniaxial"
 '80年代中期、ソ ニーのTypeIIラインナップの再編成により、同社ハイエンド機UCX-Sの 後を承け発売された。UCX-SもTypeIIとしては破格のMOLを誇っていた が、本機はそれを更に上回る超強力なMOLを誇り、当時流行していた出力重視の純鉄磁性体採用のTypeII群にも引けを取らなかった程。コバルト被着系 としてはmaxell/XLII-Sと共に他を寄せ付けない高出力である。今に至るも歴代のコバルト被着系TypeIIでは最高クラスの最大磁束密度 (2,000Gauss)を叩き出す、ソニーTypeIIとしては歴代最強出力の磁性体(HighPowerUniaxial)もそれに寄与しており、初 代機ハーフ表面には"Br.2000Gauss"と誇らしげに記されていた。ハーフは当時の統一デザイ ンだった超広窓タイプ+丸穴ハブの初代DP-IIメカ。ただし、TypeIハイエンドのHF-PROと共にガイドブロック部がセラミック系素材使用の別部 品となった3ピース構造となっており、それを象徴するかのように他機の黒色ハーフに対して全面白色ハーフという如何にも高級そうなデザイン。尚、上位機の UX-MASTERは同一テープでハーフ全体がセラミック系素材となっている。
 [A・B型] '80年代後期のモデルチェンジで、普及機とデザイン面での差別化が図られ、細窓タイプのIS(InfinityShape)ハーフとなった。音質面での 大きな変化は無く、細かなブラッシュアップが図られた程度。兎に角このグレードでは随一のMOLを誇り、多少ラフに入力レベル設定をしても簡単には歪まな い、TypeIIとしては希有なテープ。後継機は無く、'90年代初頭の機種整理により消滅。